2011年2月27日日曜日
唄う人(2003)
CD:オフノート/off note ON-46(2003年8月17日発売)
収録曲:
01. 風のにほひに
02. きゅうりのさんぽ
03. マリーマリー(作詞・作曲:Gilbert Becaud/訳詞:オクノ修)
04. 人生のアラカルト
05. ブルーにこんがらがって
06. くれてゆく街角で
07. 川の流れにそって
08. ひびく言葉
09. くれてゆく
10. どうしてここがわかった
11. 春
12. やがて船は出てゆくだろう
13. 唄う人
14. できたら僕は
作詞・作曲:オクノ修
※注記のある作品をのぞく
2003年録音(門仲天井ホール/東京・門前仲町)
オクノ修:vocals, acoustic guitar
参加メンバー:
渋谷毅:piano
船戸博史:contrabass
高田漣:pedal steel guitar, hawaiian guitar
中尾勘二:klarinette
関島岳郎:tuba
神谷一義(off note):プロデュース
ときにあたりまえに感じてしまう「うたう」って行為を、もういちど立ち止まって考えさせてくれるのが、オクノ修さんの『唄う人』というアルバム。
先日の京大西部講堂の<ボロフェスタ>は、西部講堂内にふたつのステージが設けられていて、ぼくらがセッティングをしているときには、もうひとつのステージでオクノさんが歌っていた。
ぼくはオクノさんが出られることを知らなかったので、その初冬の風のように凛としたその声をライブ前せかせかとセッティングしているときに聴いて、おもわず作業の手が止まってしまった。
オクノさんは70年代のフォークの時代から歌っていて、今はコーヒー屋のマスターでもある。
京都の<六曜社>でオクノさんがいれてくれるコーヒーは、まじめな味でとても美味しい。ほっと心がほぐれる。
オクノさんは、曲の中で、自分がなにを思ったのか、どう感じたのか、そしてなぜそのことを歌うのか、ということを歌う。
あたりまえのことかもしれないけど、ひたむきにそのことに向かうオクノさんの声は、歌うという行為をしていることがとても幸せそうで、そしてちょっとエロティックでもある。
(「オクノさんのこと」曽我部恵一日記/2007年10月11日の記述より)
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